無線通信エンジニアの備忘録

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MATLABのAppDesignerでGUIアプリを作る (4)スライダー

こんにちは。

今回もAppDesignerの基本的な使い方を抑えるための備忘録です。

第3回の前回は「ラジオボタングループ」の使い方を解説しました。
taekwongineer.hatenablog.jp




第4回の今回は


スライダー



です。


では早速行きましょう。
(今回の記事もほぼ過去の使いまわしですがご容赦ください(;^_^A)

●この記事の目次

1.GUI部品の配置

いつもと同様、まずはAppDesignerを起動し、空のWindow画面にスライダーのGUI部品をドラッグ&ドロップで配置します。(図1)



図1 スライダー部品の配置


ちょっとサイズを大きくしておきます。(図2)



図2 サイズを拡大


更に動作確認のために、ラベルを2つ配置します。(図3)



図3 ラベル部品を2つ配置

2.コールバック関数の定義

次にスライダーのGUI部品用に用意されているコールバック関数の使い方を確認していきたいと思います。

スライダーのコールバック関数は図4のように
・ValueChangingFcn
・ValueChangedFcn
の2種類が定義されています。


「テキストエリア」の時と同様、
・ValueChangingFcn:スライダーの値の変更中に呼び出せる関数
・ValueChangedFcn:スライダーの値の変更後に呼び出される関数
となります。



図4 スライダーのコールバック関数
taekwongineer.hatenablog.jp



次にこれらのコールバック関数のデフォルトのコードを見てみましょう。(図5)



図5 スライダーのコールバック関数のコード

ValueChangingFcnについては、「SliderValueChanging」という関数が追加されており、

changingValue = event.Value;

という式がデフォルトで記述されています。このchangingValueには現在のスライダーの値が格納されます。

ValueChangedFcnについては、「SliderValueChanged」という関数が追加されており、

value = app.Slider.Value;

という式がデフォルトで記述されています。このvalueにも同様に現在のスライダーの値が格納されます。


では、このデフォルトのコールバック関数に動作確認用のコードを追記していきましょう。(図6)



図6 スライダーのコールバック関数の修正後コード

今回は、2つのラベルに呼び出されている関数と現在のスライダーの値を表示するようにしました。

3.動作確認

ここまで作成が完了したら早速動作確認してみましょう。
www.youtube.com

スライダーを動かすとラベルの表示内容が変化するのが確認できます。

4.スライダーの値の範囲と初期値を変更

スライダーの値の範囲と初期値を変更する場合は、図7のようにValueとLimitsの値を変更します。



図7 スライダーの値の範囲と初期値を変更

5.まとめ

今回は「スライダー」の使い方を解説しました。

次回は「座標軸」の予定です。
パッと見た感じではなかなか使い方が難しそう…